一昨日、歩いたルートは、不動尻から急な登りの連続だった。
この2、3年前からだと思うが、街を歩いていても後ろからきた人に追い越される。
赤ん坊を背負った女性にも追い抜かれる。え?まさかという思いで追いつこうとするが、
向こうはゆっくり歩いているように見えるのにこちらは必死になって足を運ばなければダメだ。
山歩きでもそうだ。明らかにぼくより年上だと思われる人たちにまでおい越されてしまう。
さらに、登りは太腿にすぐ乳酸が溜まるようで、連続して腿を上げることができなくなっている。
身体の中の代謝効率が悪くなっているんだ。さらにバランスも悪くなっている。
何でもない下りに慎重になる。滑るのでないかという不安が出てきている。
ちょっと前までなら走ってぴょんと飛び越えられたようなとこでも一歩一歩だ。
両手両足で3点を確保しなければ下れないなんて言う場合も多くなった。
つまりへっぴり腰になっているのだ。
登りでは、下りてくる単独行動の60代の男性がいた。
小さなザックでストックも使わず、山ガールのように短パンにタイツスタイルだ。
軽やかに下っていった。
11時22分、ようやく、稜線にでる。9時50分に不動尻を出たから、
この間の約2キロを実に1時間半近くかかっている。
ここで、ザックを置いて、三峰方面に少し稜線を歩く。三峰に行こうかなとも迷うが。
引き返してザックをもって大山方面への道を辿る。
と、まもなくシイタケが転がっている。
足元の階段に使った木がブナ科の木だったようで、直径10センチ内外のシイタケが
ある。きっと短パンタイツスタイルの単独行の人がもいだか蹴とばしたのだ。
ぼくは、拾い集めザックへ。帰宅後台所のシンクに出して置いたら、ぼくが風呂に入っている間に
連れ合いが洗って、料理してしまっていた。身は固くしまり旨かった。
11時44分に休み台や東屋風の場所がある。
ここでは、大山をバックに写真を撮る。
ここでは、大山をバックに写真を撮る。
大山山系の沢にはまだ雪が残っている。
そろそろ伊勢沢方面も融けたかな?
1メートルも無い細尾根で、両サイドが絶壁にようになっている箇所には
両側に鉄杭が打たれロープが張られ、まるで吊り橋を渡るような雰囲気となっている。
流石に登山道だと感心だ!
また、単独行の退職しばかりのような男がこれまた軽そうなザックに両手にストックを持ってやってきた。ぼくのザックはどうして他の人たちのように小さくはできないのだろう。
12時9分、梅ノ木尾根へいくルートにロープを張って通行禁止にしている。
地図を広げ回りを見渡し、「ウンここからだ」と確信しロープを越える。
下りながらどこでお昼を食べようかと思う。
風が無く、ぽかぽか陽気なので、大沢分岐でお昼にする。
お湯を沸かし、カップラーメンとサンドイッチを一切れたべる。
足音がするので振り返ると短パンにTシャツの小太りの40代の単独行の男性が汗をかきながら下りていく。
っと、マメザクラが咲いているのに気が付く。お湯が沸く間にマメザクラの写真を撮り、
カップラーメンを食べていると、また足音だ。振り返ると70歳は越えている農作業でもしていたかのような身軽そうなおじいさんがぼくの目の前を横切る。エ!山神隧道方面に下りるんですか?とぼくは声を掛ける。おだやかにニコニコしながら「エー」と云いながら下りていく。
ぼくは、荒沢分岐から山神隧道への道は、晴れていてもエスケープルートとしては使わないと決めていたので、梅ノ木尾根をずーと下って行こうと思ったがぼくもこの道を下りてみることにする。
一か所だけ、細いルートのガレ場がある。登りは両手を使って難なく登れるが、下りは大変だと思っていたところだ。雨が降っていたり、雪があったり、凍っていたら絶対利用しないルートだ。
ストックをザックにつけて、3点確保で下りる。僅か5、6メートルだが、アドレナリンが大量にでてくるのが分かる感じだ。あのおじいさんから勇気を貰ったのだ。
下りの途中で、山神隧道へのコースを選ばす、尾根道をそのまま下る。
砂防堰堤工事の青いビニールシートが見えてきた。途中から経路があったのでそれを辿るとなんと隧道手前にある簡易トイレの裏に出た。
広沢寺温泉駐車場から13.1キロのGPSルート図。
①:稜線着
②:休み台があるところ
③梅ノ木尾根への入り口
④大沢分岐
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