17日の尾根歩きで拾ったテン糞だ。水洗いして内容物を調べた。
①~⑤は昨日のGPSの軌跡図のルート上で示された場所である。
①:マメガキ種子3個果肉果皮
②:1~2センチのネズミ毛が大半、骨片少し、甲虫腹部外骨格
③:マメガキ種子4個、サルナシ種子、キブシ種子、ネズミ毛少し、骨片少し、ネズミ切歯3(下顎2、上顎1)
このネズミは切歯からアカネズミと推定した。
このネズミは切歯からアカネズミと推定した。
④:マメガキ種子9個果肉、サルナシ種子21個果肉、キブシ種子4個、1センチ前後の哺乳類の毛少し、骨片、頸椎(第一から~5)、下顎切歯1、臼歯8個(これについては今同定中)
⑤:マメガキ種子9個果肉果皮
今回のテン糞5個の内3個からネズミ類を食べたと思われる毛や骨片、歯が混じっていた。
骨は細かく噛み砕かれていた。
冬季とその他の時季に動物を食べた場合の違いのようなものがありそうだ。
伊勢沢でも見つけた糞の中からシカ毛がでてきたが、骨は細かく砕かれていた。
今回の②、③、④の糞でも全て齧歯目の小動物であるが、
切歯や下顎でさえも細かく砕かれていた。
それは、マメガキの種子も1、2個噛み砕かれている場合が見られた。
今年は雪が深かったし、林床が雪で覆われる期間が長かったので、
動物たちは見つけた果実は骨や種子まで噛み砕き、栄養摂取を試みたようだ。
さらに、③、④の糞からはキブシの種子も出てきた。
暮れから今まで、キブシの種子が少ないのは、
昨年はどうもキブシの実生りが少なかったようだ。
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