2014年1月20日月曜日

道を間違えたのは? It's the reason why the students took wrong route.

丹沢実習で、学生たちが間違えた778のピーク。
赤線はぼくのGPSの軌跡だ。
学生たちの声が始めは上から聞こえ、893ピーク近くでは下から聞こえたことなども検証するために緑線で囲った部分を拡大したのが下の地図。
 学生たちは778ピークから南方に走る尾根を下りたわけだが。
始めはなだらかな下りだったが急に下り始めたし、ぼくが後から来てないのに気が付いた訳だ。
それで、ぼくがどこにいるのかホーホーと声を出したのだ。
ぼくは上から声が聞こえたので、学生たちは893ピークの稜線の登山道に出て、ぼくを呼んでいるものと勘違いしたのだ。
それが、稜線の登山道に近づくとホーホーと叫ぶ声が下から聞こえる。
ちょうど、上から女性が下りてきたので、「5,6人の学生たちと女性に会いませんでしたか」
と聞くと、
「一人も登ってくる登山者には会わなかった
と云う。
と、またホーホーと声が下から聞こえる。
「女性はずーと下から声がしてますね」と云う。
「え?どうして?学生たちは先に登っている筈なのに、下にいるなんて?」
もう、彼らの居場所を確かめるよりないと思い、下る下る。
彼らが梅ノ木尾根を登ってくる姿が見えた。女性はお仲間ですか?と聞くので、そうです学生たちです。ぼくはほとんどへたり込むような感じとなった。
彼らの再会したのが778ピークから分かれてほぼ1時間たっていた。
 
学生たちは、登山の初心者だ。ぼくにとっては一本道だ迷いように無いところと思っていても初心者は迷うのだ。何事もなかったから良かったものの、もう、どんなことがあってもぼくの見える範囲で、行動してもらおう。
実は、学生の遭難?は3度目だ。
一度目は、塔ノ岳を札掛けから登り札掛けに下りた。札掛けも積雪が30センチくらいある時だった。ぼくが先頭で、ラストを担任の先生で歩いた。帰路、来た道を下に下りていった。
しかし、一人の学生が下方に向かうシカ道を歩いているのをラストの担任が見つけて、
「おーい、Y君、どこへ行くんだ?皆はこの道を歩いていったんだぞ」と声を張り上げると
彼は、「こっちにも道があります」、「それはシカの道だ!戻ってこい」と云うわけで事無きを得たのだ。
もう一つは、女子二人を連れて黍殻山から大平キャンプ場跡へ降りる道で、
「ぼくは、ショートカットするが、君らはこの登山道を下って!、下で待っているから!」と云って
ぼくだけが先に下りた。
下に下りて待っているとぼくを呼ぶ声がするので、声を出していた。
が、その呼ぶ声が次第に遠のいて行く。
とうとう聞こえなくなった。別れたところに戻って声を張り上げても声が聞こえない。
地図を見て、沢に下りてしまったなと判断し、沢沿いの尾根を声を出しながら歩く。
すると沢底から声がする。2時間くらいして再会したのだ。
 
今回も含めて、いずれも山を知らない初心者と歩いて、ぼくの姿が見えないくらい離れてしまった場合に道に迷っている。
今回はぼくと他全てだったからまだ迷った学生たちは心細くはなかっただろうが、これが一人で迷うこともある訳なので、前の者は後の者を後の者は前の者が必ず見える範囲で歩いともらうことにしよう。今回はいつも一緒に歩いてもらっているアシスタントのM君やT君がいなかったことも学生たちが間違った道に入り込んだことになるかもしれない。
いずれにしても、ぼくも気持ちを新たにして学生たちと山中を散策したい。

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