秦野駅からのマイクロバス2台には40名あまりの参加者が乗っていた。
札掛森の家の前でぼくらはマイクロバスに乗り、塩水林道を堂平まで行く。
堂平で、神奈川県自然環境保全センターの職員から丹沢フォーラムの資料パンフレットなどの入ったA4版の県のマークの入った封筒をもらう。
簡単な説明があり、歩くだけなら40分もかからないところを一時間半以上かけて登ると云う。
参加者の大半が定年退職した中高年男女、わずか4名?学生さんと思われる男女がいた。
堂平から丹沢までの登山道をゆっくり登る。
初めてシカの防護柵が作られたところの説明を受ける。
100年ちょっと経ったスギの人工林。
スギ林の端の木は中の木々を守る防風のために枝打ちはしないようだ。
ナルホドねぇー。
県の看板がでてきた。この場所は何度かぼくも来ている。
ここをまっすぐ行くと左の河原をあるいて天王寺尾根に登る丹沢山への登山道だが、
丹沢フォーラムの一行はここから右折して関係者以外通れない道を行く。
40名となるとこんなに大勢の人たちで、中高年女子の弾んだ声が響く。
ブナ林へ向かう。
ぼくはキノコ目と糞目になって歩くが、ダメだった。
同行のIwasawaさんが、ヤドリギがあると教えてくれる。
この柵は何の柵だ?いつも丹沢の山麓を歩いていて思っていた。
落ち葉を溜めて腐葉土を作るためだと説明があり、ナルホド!と思う。
しばらく歩いて行くと、堰堤が次々に作られた場所を眺める。
丹沢自然保護協会の理事長から説明がある。
1950年代から1970年代には、日本中の沢という沢に山の崩壊を食い止める
治山治水という名目で土建業者を喜ばす政策による砂防堰堤と言う名の
自然破壊が行われた。丹沢も例外ではない。
この左の尾根が天王寺尾根で、登山道を下りてくる人たちの声が聞こえた。
この沢が見える場所からすこし東に歩くともうそこはブナの天然林地域だった。
落下するブナの実を広げたネットで採って、その量を調べることによって
毎年のブナの実生りのぐあいをしらべている。
採集ネットの前に集まって説明を受ける参加者。
採集ネットの中をのぞく。
この場から少し歩いてお昼を食べる場所に!
そこで、お昼前の説明をする自然環境センターの田村職員。
お昼は、コンビニおにぎり一個と小型カップラーメンだ。
量が丁度良い。
昼食後、自由行動で辺りを散策する
これは、マルバダケブキの花後の種子の集まり。
これは、望遠で撮る。
ヤマボウシさんはニシキギ科のツルマサキだとすぐ云い中てる。
昼食ご、センター職員の田村さんの案内で大きな木がある場所へ。
身長180数センチあるという田村さんがその木を抱える。んーん、でかい!
サワグルミのような枝先だ。
シオジ(モクセイ科)を初めて知る。春に見に来たい。
神奈川県植物誌を見ると、どうもこの神奈川県ではこの辺りのブナ帯に多いようだ。
それにしても大きい、精霊が宿っていそうだ。
田村さんの呼びかけに参加者はシオジの回りに集まる。
ここから堂平のバスまでほぼ一時間で戻る。
このような催し物に参加したのは、全くの偶然であった。
いつもたいてい一人で歩いているし、学生たちと歩くことはあっても大勢の同世代の人たちと歩いたのは初めてであった。学生さんと話しをちょっと交わしただけであり、
他の参加者とは話しをしなかった。
ぼくはこのような催し物の様子をうかがうと云う態度であった。
普段歩けないような入域禁止区域を歩けるのが魅力だ。
1年に1回くらいはこのような場に参加して説明を聞いてみるのも良いかな!
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