2013年8月26日月曜日

湖岸林道のイタチ糞 Scats of a weasel on the Kogan forest road.

8月23日の続き:
土山峠から湖岸林道を歩いて橋の上で見つけたイタチ糞
ヨコグラノキの種子が一つ、落ちている。
これを水洗いした。残渣というか全てが下の写真だ。
わかるだろうか?
大きな種子はヨコグラノキかクマヤナギのものだ。
その下の5個の種子はサルナシのものだ。
真下の大きな果皮はサルナシの果皮で、種子と果肉が詰まっている。
まだ、固い果実を食べたのだ。
右はヨコグラノキかクマヤナギの果柄と果皮だ。
大きい三つの種子の内、右二つはヨコグラノキの種子かな?左の一つはクマヤナギのものかな?
手持ちのヨコグラノキの種子とクマヤナギの種子の標本で、比較した
何のことはない。標本が入っているビニール袋から取り出すまでもなかった。
1)ヨコグラノキの種子はピーナッツの豆のように先がV字状に大きく欠けている。
しかし、クマヤナギは良く見ると同じようにV字状になっているが、
上の写真のように明らかではない。
さらに、
2)ヨコグラノキの種子は長径が7ミリ以上あるが、クマヤナギの種子は大半が5ミリ前後だ。
 
クマヤナギは土山峠付近にあり、今回も果実を撮っている。
もう食べごろの黒く熟している実がある。
ヨコグラノキも土山峠の湖岸林道付近にあるのだ。
今、はっと気が付いた。湖岸林道に乾いたサル糞がたくさんあった。
このサル糞はヨコグラノキの種子よりなっていると言っても言い過ぎではない。
持ち帰らなかったが写真だけは撮ってきたので、拡大してみた。
これらのサル糞は前回7月30日に落ちていたものが乾燥したものだと思っていた。
が、7月30日のサル糞は、サルナシやクマヤナギやエビガライチゴの種子だった。

夏場のサルの群れは1日3キロも移動するが、イタチの移動は大きく見積もっても
1キロも無いだろう。
発信機をつけた多摩川河川敷のイタチの調査(1988、東英生)では、
春季の26日間の行動域は35haになるようだ。
河川敷と土山峠では植生環境が大きく異なるので、簡単には言えないが、
この土山峠の湖岸道路近辺にヨコグラノキがあることは間違いないだろう。

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