2013年7月21日日曜日

サルたちはクマヤナギの実を食べていた。 Monkeys were eating the fruits of Berchemia racemosa.

19日の続き:三峰・物見峠間の登山道でお昼を食べていると、
サルの群れが移動していった。
残念ながらぼくが見に行った時は、4歳くらいの個体の後ろ姿を見ただけだった。
お昼を食べ終えて、物見峠方面に歩きはじめてすぐ、先ほど通過したサルたちの落し物があった。
早くも、糞虫たちが活動している。
この糞を持ち帰る。種子が見えるがはっきりしない。
庭の水道栓のあるところで、0.5ミリメッシュの茶漉しに容れて洗う。
残渣を鉢の受け皿にあけて、少し水に浸す。
茶色の種子と果皮だ。
この種子はヨコグラノキかクマヤナギか?
種子は257個あった。
1ミリメッシュの方眼紙に載せて撮った。
クマヤナギの種子であった。
もちろん、手持ちの標本と鈴木他著の「草木の種子と果実」(誠文堂新光社)を参照する。
一個の糞塊にこれほど多くの種子が含まれているのに驚きだ。
また、サルの採食方法の特徴もあらわしている。
サルたちは、一種類のものを食べ始めると群れのメンバーが皆その食物を食べることになる。
同じ内容物のサル糞が物見隧道付近の唐沢林道の道路上にも転がっていた。
サルたちは早生食いで、まだ完熟していない果実を食べる。
アケビ食いやサルナシ食いは8月に入ってから始めるだろう。
久しぶりに見たサルは後姿だけであり、このところサルに出合ってない。
 
拾ってきた新しいテン糞とアナグマ糞の内容物は?

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