2013年2月26日火曜日

厳冬期のタヌキ糞の内容物  The contents of laccon dog scats in the severe winter season.

ハタチガワ沢と堤川との分水嶺に当たる尾根が、宮ヶ瀬尾根・熊ノ爪を結ぶものだ。
「出合い」から「熊ノ爪」の尾根で、ぼくがここを歩くようになってから必ずあるタヌキのタメ糞地点が
出合いからの最初のウエイポイントの位置である。
その次のウェイポイントの位置もタヌキのタメ糞場所だ。
タヌキのタメ糞は尾根上にあることが多いのは、ぼくの山歩きが尾根歩きによるからだろうし、
タヌキは斜面よりも尾根上、あるいは見晴しの良い場所を彼らのトイレにするのではないだろうか?それは臭いが周囲に広がりやすい場所であり、それは即ち他個体との臭いによるコミュニケーションをする場合には適地であると云えるのではないだろうか?
このところ、動物たちの糞をする場所に興味をいだいている。
(出合いから熊ノ爪までが稜線となっていることを分りやすくするため、堤川やハタチガ沢の支流を青く書き入れた。尚、この赤いルートで8キロほどしかない)
ともかく、今回拾ってきた、タヌキ糞の内容物は、
12時37分:昆虫の翅、外骨格、環形動物(ムカデ?)の外骨格であった。
でも大半が泥であった。
(尚、10円玉の下の古い糞や左下方の毛は、シカの毛であろう)
12時50分、ここでは新しそうなものを2個ゲット。その内容物は、
一つは:1、2センチのシカ毛7本、キブシの種子6個、昆虫の外骨格、翅
他一つは:キブシの種子5個、ムカデ一匹分の外骨格と脚、昆虫の外骨格が出てきたが
これらの大半は泥であった。 
タヌキも厳冬期は相当、食べ物に困っているのだ。
林床の腐葉土の中にひそんでいる節足動物や環形動物などの土壌動物を食べているんだ。
雪の為、アナグマの糞を見つけられないが、アナグマと大同小異の食事内容なのだろう。
もっともアナグマは厳冬季は仮眠する場合もあるようだから、この時季はタヌキが
アナグマの食物を漁っていることになる。
栄養がとれなくて、さぞかし痩せたタヌキとなっているだろう。見てみたいものだ。
もっとも1月10日に土山峠付近で見つけたタヌキの轢死体は軽かったことをアップした。
この時季はタヌキに限らず野生動物たちは、秋に蓄えた脂肪も使い果たしてきているのだ。

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