2013年2月5日火曜日

フィールドサインとしての食痕、糞、足跡 Feeding signs, droppings and footprints/

 昨日、林道から堤川へ下りると、その河原に幹や枝を無残に食べられた木があった。
 どうも、この木はアブラチャンのようだ。
 シカの歯型がついている。
青物は、オオバイノモトソウだ。この辺りで今頃シカに食べられずに残っている下草は、これだ。
経路を目指して斜面を登っていると、カモシカ糞だ。
どうも、ここはカモシカのトイレになっているようだ。新旧の糞がたくさんある。
カモシカはシカと違って狭いナワバリをもって、他の同性がきたら追い出すので、糞も同じところですることが多い。ナワバリを宣言するサインポストの意味があるのかもしれない。
 これは、テン糞だ。しかし、雪に埋もれていた糞なので、ゲットせず。
 ネズミがこの場所でオニグルミを食べたようだ。
ぼくが拾い集めてまとめたようにみえるが、そうではなくあったままだ。
このうちの2個をチャレンジキャンパスの生徒さんようにに持ち帰った。
これはリスだ。ここは急斜面だ。こんなところでカリカリ齧っていたら、猛禽に狙われるだろうに。
片側半分をカリカリ齧ったらパカット割れたようだ。丁度ぴったり合うので、これもお持ち帰りだ。 
経路の下りの終点となり、堤川の石をひょいひょい飛んで渡って、林道までの斜面を登り切ったところに、カーブミラーだ。サルの足跡だ。 
他にも、古いサル糞やシカ糞、さらにはシカかカモシカか同定できない足跡が多数あった。


2 件のコメント:

  1. ネズミのクルミ食痕の右2つはリスが食べたものですね。

    たぶんここはクルミの木の根元で、リスもネズミも安全に食べられる場所なのでしょう。
    リスは一段上で食べたかもしらん。

    チャレンジキャンパス、生徒が集まるといいですね〜。
    ペットを飼ったり、世話するのが好きな子は多そうですが、森を探索した経験のある子少ないでしょうね。

    広報はどうなっているのだろ?


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  2. あ!流石です。これだけはおかしいと思ったのですよ。

    この日のチャレンジキャンパス、ぼく担当の野生動物保護専攻には一人も来てくれませんでした。

    残念至極です。

    野生動物保護専攻の学生たちには、街にはドブやクマネズミ、さらにはアブラコウモリしかいない。他の日本生息の野生動物は野山に生息しているんだ。だから、野山を好きになってもらいたいと話している。

    しかし、夏は暑くて虫がいる。冬は寒いというので嫌われる。その暑さや寒さや、どこでもトイレがどれほど素敵で楽しいことなのかを知らせたい。

    専門学校ということではなくて、小中高や大人に野山の、森の、山の、川の、海の生活の楽しさを伝えたい。

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