慶應大日吉の水曜日の2時限目、「動物行動学」の教養のためのクラス。
新学期が始まってから6回目の講義であった。
試験を除いて夏休み前までに計14回ある。
250名の学生が単位を取ろうと履修し、単位はいらないが聞きたいという学生も2、3名いる。
250名のクラスなので、聴講カードを提出してもらって
それを出席簿に記録するという先生もいるようだ。つまり、出席点を加味するのだ。
そんなことまでして出席はとりたくない。
しかし、GW以後の閑散とした教室はさびしい感じさえする。
が、その寂しさもあと2週間だ。
来月になると、試験が心配になった学生たちが顔を出すようになる。
11回目くらいになると再び教室が学生で溢れるようになる。
これは、ぼくが学生の時から続いている学生の授業・講義に対する出席の傾向だ。
ぼくは大学2年になる春に、タイワンザルの調査から帰国した。
1年次の成績を見た。半分以上の教科が不可だった。
友人たちも同じだろうと思って聞いた。が、こんなに落としたのは僕だけだった。
4年で卒業できないことが分った。
なるべく身軽になるために教職の単位を全て外した。
後輩といっしょに物理や英語購読や数学を受けた。
当時の教養の授業は、教員が自分の専門分野の話題を取り上げて話しをするものだった。
学生たちに理解してもらおうというものではなかった。
だから、おもしろい楽しいなんて言う授業は一つもなかった。
学生紛争も活発化していた。
学校の授業から逃げるようにして山に通い、デモに参加した。
2年の時の単位はぎりぎり可で取れた。
1年の時に落とした単位はなかなか取れなかった。
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単位が取れないで、また留年か!という夢をつい最近まで見た。
試験はやる方も嫌だ!やった後の採点と成績付けが嫌だ!
とても魅力的な記事でした!!
返信削除また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。
tomoyaさんは日吉の学生?
返信削除奨学金を受けていたり、
就職を希望する学生は評価Aをゲットしたいのだろう。
しかし、この授業は教養科目。
動物学を知らない者も履修している。
AよりもCをとるように授業に出てみて下さい。