4月2日には土山峠の湖岸に沿った林道と伊勢沢林道でテン糞を採集した。
土山峠では1個、伊勢沢では3個であった。
―土山峠から湖岸にそった林道で―
8時52分
内容物:トカゲの足指付き、脊椎骨1個、骨片、鱗多数、節足動物の脚、外骨格、翅、キブシの種子17個
―伊勢沢林道で―
10時12分
内容物:ケンポナシ種子1個、マメガキ種子3個及び果肉付き果皮
10時40分
内容物:キブシ種子多数及び果皮
10時52分
内容物:ケンポナシ種子9個及び果柄、キブシ種子5個及び果皮
土山峠のテン糞は、冬の食物のキブシの果実を食べているものの、すでに動き出した土壌動物やトカゲなどの肉食を始めている。
一方、伊勢沢林道はまだまだ残雪があって寒いせいか、土壌動物たちは蠢かず冬の食物であるマメガキ、ケンポナシ、キブシの果実を拾い食いしているのが分る。
土山峠の宮ヶ瀬湖湖岸の林道は標高300メートルくらいである。
一方、伊勢沢林道は糞を見つけた場所は400~600メートルある。
この標高差による温度差が、土山峠付近の土壌動物や枯葉や土の中に潜って越冬している両性・爬虫類の活動を促しているのだ。
それは、土山峠付近の尾根のタヌキ糞でも土壌動物やカエルの骨片が出てきていることからもうなづける。
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