1月19日の土山峠・猿ヶ島の続きです:
ここでは、木の幹の食痕に注意を払いたいと思います。
これ、誰だろう?
スケールとなるような物を当てて写さなければ判断できませんね。
答え、イエイエ正しい答えかどうかは判りません。フクダフミオの考えたのは下記に?
リスと思います。take隊員間違ってますか?
この幹の齧った痕は?
これだけなんです。ぼくは歯型が幹に水平についているので、下のようにしました。
歯型が下顎の巾広の大きな切歯の痕なので、シカだ!
じゃー、これは何だろうか?ちょっと古いのだ、歯型がはっきりしない。
シカ?カモシカ?ウサギ?ムササビ?
上にあげた動物のどれか不明だ。
もうすこ、新しければ歯型が判るので、判ったかもしれない。
では、下の幹の樹皮が剥げているのは?誰がやった?
この位太い幹でやっているのは珍しいくらいだ!
カモシカが角砥ぎをしたものだと結論した。
それは歯型が全く見つからなくて、全体に擦ったような痕だからだ。
学生は目が良いので、しっかり樹皮に食い込んでいるカモシカの毛を見つける。
以上の誰かが齧ったか、擦ったのか、爪を立てたのかのフィールドサインを見つけることができた。
糞というフィールドサインもそうであるが多くのフィールドサインは山の下りよりも登りの時に見つけやすい。それは、フィールドサインと観察者の目が登りの方が近くなるからだろう。さらに、下りの時は帰路なので、帰る気持ちが勝っていてフィールドサインを見落としていると考えられる。
いつも思うことだが、野生動物探検隊のみなさんと一緒に山を歩くと、100メートル歩くのに1時間もかかることがある。それは、それぞれの見る目の位置や視点が違うのでどうしてもなかなか先に進まない。
サル屋のぼくはどんどん歩くだけ、歩いて見つかればOK.他の人たちは違う。植物、小哺乳類の人たちはすぐに立ち止まる。そんな歩きをして自分なりの新発見をする。
隊長はサルを追って歩くから、やはり歩みが早いですね。
返信削除もっとゆっくりやりましょう。
小動物の場合、隠れてやりすごそうとするものが多いですもの。
最初の齧り痕、リスっぽいですね。
でも何のためにやったのだろう?
take隊員へ
返信削除以前、ヤマネコを観察している研究者と山を歩いたことがあります。
サル屋は、今頃サルはあの辺りにいるのではないかと見当をつけて、サルを探しました。
しかし、彼はフィールドサインによって、ここと決めた場所にブラインドを張り、その中にじっと息を潜めて待機します。
サルは、ワイワイやりながら採食移動しているので、こちらが動き回ればサルの群れを見つけることができます。
しかし、ヤマネコは動き回っても見つけるのはフィールドサインくらいで、観察することはできませんん。
どうも、ぼくはサル探しのように山に行くと歩き回りたくなります。
そんな訳で、いろんな動物たちのフィールドサインに目がいくようになりました。
それと、小鳥や虫の音声が聞こえなくなったこともありそうです。
多くの動物たちの気配を感じるのは音声にも似た皮膚感覚ですよね。どうもそれが鈍くなってきている。
歯型の大きさではリスが齧ったのかな?でも何のために?
次のシカの齧ったのも、何のために?
いずれも、食べるタメというよりも噛んでみたが美味しくないので止めたとしか思えない。
あるいは、樹皮を傷つけると樹液がでてくるので、それを舐めた?