2012年1月18日水曜日

タヌキ糞とサル糞の内容物の違い Dropings of Rcoon dog & Macaque

先日の辺室山・山頂から北東尾根を下って見つけたタヌキ糞と林道に下りてからサル糞を見つけたので、糞を水洗いして、内容物にどのような違いがあるか調べた。

予想としては、もう山々の木々にはほとんど実がついていないので林床に落ちた同じ果実を食べているだろうと考えていたのだ。

タヌキのタメ糞:標高466m、どれもカラカラに乾いた糞であったが、それでも一番黒っぽい上の糞塊を採集
内容物はエゾエノキの種子1個、ケンポナシの種子7個、マメガキの種子12個

タヌキタメ糞:標高403m、乾いて固くなっていたが、もっとも新しい3、4日前の糞と思われる右の糞塊を採集。
エゾエノキの種子26個、マメガキ種子の8個が入っており、エゾエノキの種子が果皮果肉に包まれたままでほとんど消化されていないものが2個あった。

サル糞:標高380m、数日前に林道上を群れが歩いたようで複数の糞が転がっている。表面は乾いているが、割ると青黒く、臭う。少なくとも一週間くらいたった糞だ。この糞をゲット。
マメガキの種子1、サルナシの種子がたくさん含まれていた。 

大分、予想とは違っていた。
タヌキは木登りできないから、当然落ちていたものを拾い食いしているのだが、エゾエノキ、マメガキ、ケンポナシを食べ、上の466mの場所と403mの直線距離では500m離れている場所のタメ糞の個体たちが別々の集団なのだろうか?403mのタメ糞には全くケンポナシの種子が含まれていないので、二つのタヌキの家族がいて別々の物を食べていることになる。

サルも落ちている物を拾い食いしていると考えたら大間違いだった。サルナシは確かに干からびたようなしわしわ状態になって枝についていることもある。マメガキにしてもそうだ。まだ、しばらくは枝にしぶとくついている果実をサルたちは食べていたのだ。

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