写真は先日、植物写真家の鈴木庸夫さんからもらったネズミである。
ネズミ状の動物は齧歯目のネズミ類とトガリネズミ目のジネズミやカワネズミ類がいる。
両目の見た目の違いに①毛皮の色と質感の違い、②口吻部の長さの違いがある。
①:トガリネズミ目の動物たちは背も腹側も毛並みがビロード状で黒っぽい、野山の齧歯目では背側が茶褐色であり、腹側は白っぽい。
②:口吻が尖っているのがトガリネズミ目であり、齧歯目は尖らない。
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さらなる、違いは③齧歯目のネズミはウンチをする孔とオシッコをする孔、つまり大便と小便をする孔は別々だが。トガリネズミ目の動物たちは魚や鳥のように排泄する孔は一つだけだ。
これは、その部分を毛を分けて探せばわかる。
もう一つの違いは④歯である。齧歯目のネズミたちは上下に一対の切歯があり、切歯の後には犬歯がなく臼歯まで大きく隙間がある。
下の写真のように切歯の後に尖った歯(↑↓単尖歯)をもつ齧歯目の動物はいないのだ。
尚、日本産のトガリネズミ目にモグラ科とトガリネズミ科がいる。トガリネズミ科は頬骨弓がなく下記の4属が生息する。
トガリネズミ属、ジネズミ属、カワネズミ属、ジャコウネズミ属
トガリネズミ属は歯の先端が赤褐色、カワネズミ属以外は写真のように白い。
上顎の単尖歯が5本:トガリネズミ属、4本:ジャコウネズミ属、3本:カワネズミ属とジネズミ属
となる。カワネズミ属の歯の先端は真っ白ではない。
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