2008年8月5日の釧路湿原の遊歩道で転がっていたトガリネズミ:
この子を拾って、冷凍庫に容れていたのを忘れていた。
2月4日に「ヒミズとヒメヒミズ」をアップした。
その時、一緒に取り出していたのが下のトガリネズミだった。
ヒメヒミズはそのまま再び冷凍したが、トガリネズミはジャムの空きビンに
容れて水に浸して机の前に置いていた。
ビンを揺すってみると大分腐敗が進んでいるようなので、静かに取り出して、静かに水で洗った。
これまでトガリネズミの頭骨を綺麗に晒骨しようとしたが、失敗している。
それは、骨そのものが薄い紙状のものであるだけでなく、前頭骨・頭頂骨・後頭骨などがしっかり縫合・癒合していないのだ。
丁寧に丁寧に水で洗った。
上から見たものだ。頭頂骨がかろうじてのっている。
全長が2センチに満たなく小さいが、小翼手亜目のコウモリよりは大きい。
日本の野山に生息する哺乳類ではこのトガリネズミ目Solicimorphaのトガリネズミ科Solicidaeの動物たちだけが、頬骨が無いのだ。
モグラ科Talpidaeのヒミズやモグラは細い糸状の頬骨を持つ。
下顎は頭蓋骨の半分ほどしかない。
歯が抜け落ちている。茶漉し残っているが、ぼくのような視力ではそれぞれの歯を歯槽の穴にぴったりと挿入するのは至難の業である。
底面からの写真が無いのは、聴胞部分が左右ともはずれてしまい、上手に組み込めなかったからである。
大きさの比較のため、ヒミズの頭骨を並べた。
左端の上面からの頭骨がヒミズであり、
右端がヒミズの下顎である。
一眼レフで、このように小さなものを写すにはどのようなレンズが必要なのだろう?
クローズアップしたものを撮りたい。
トガリネズミ、ほんとに小さいですね〜。
返信削除頭骨、それほど薄くて生活に問題ないのでえすかね?
高いところから落ちたり、石にぶつかるなんてないのかな〜。
まあ人間みたいにこけるなんてなさそうだから、平気ですか。
アップで撮影するために、マクロが一本どうしても必要ですね。中古でまったく問題ないと思いますよ。
これがそろえば一般的な使い方はほぼ完璧です。
take隊員へ
返信削除何故、take隊員のコメントがスパムに入れられてしまうのか?
不愉快でしょうが、どうにか解決していきたいと思います。これからもコメント宜しく!
関東ではヒミズがハイキング道路や林道に転がっているように釧路ではこのトガリネズミの仲間が転がって死んでいます。
この死因を確かめたい。先ず、死骸を見つける季節だ!と考えている。
ヒミズもトガリネズミも薄ペラな頭骨なので、ちょっと木の切り株にぶつかっただけで脳震盪でも起こして、、、何ていう事はないから、、、。
ヒヨドリなどの雛鳥の頭骨よりもウスペラだ。
マクロレンズっていうことですね。
小さなものなら望遠と一緒に山に持っていけるが、、、。
そうすると完璧ですか!
分りました!ありがとう!
本当に超薄い頭骨なんですね。
返信削除このようなか弱い骨格は、水に入れて腐敗させるという方法があるのですね。
皮を履いでから水に入れておけばいいのでしょうか。
Rika Joppariさんへ
返信削除ぼくは友人からもらった動物蛋白分解酵素を用いて、2,3度晒骨したことがありますが、余りにも分解が早いので、まとめて時間をとることができない者にとっては使いづらかったので、もう、今は誰もができる剥皮・除肉で水につけるでやっております。
これだと、忘れかけていたのもでも骨が大丈夫です。
そんな訳で、1時間くらい時間があるので、腐らしていた物を水洗いしようという気が起きます。
小哺乳類はジャムの入っていたビンに容れて机の上に置いております。
私もまとまった時間が取れないことが多く、冷凍庫の中身がどんどん増えてしまいます。
返信削除今度はこの方法を試してみます。
どうもありがとうございました。