先日の林道歩きで、数箇所でウンチを見つけた。
ここでは写真を撮り、持ち帰り水洗いしたものを乗せる。
①
②
③
④
①、②は1週間以上も古い糞で、水洗いするまではキブシの種子だとばっかり思っていた。
が、違った。
③はこの植物質の塊は何だか判らなかった。
果肉付果皮と種子が2個出てきた。
拡大して見るとわかります。
④の右側の新鮮な黒っぽい方を持ってきて洗った。
大半がヒミズ(多分)の毛であり、左上に上の果肉付果皮とその果柄がある。
他に、2種類の種子が混じっていた(下の写真)。
この2種類の種子が入っていた。右のはこの2個だけ。
回りはヒミズ?の毛だ。
①、②の古い糞から出た種子はサルナシだった。
③はおそらくオオウラジロノキの果皮と種子
④は大半がヒミズの毛で、出てきた植物は、オオウラジロノキの果皮とキブシとサルナシの種子だ!
オオウラジロノキの実は、樹下にたくさん落ちている場所がある。今頃の時期になって食べているんだ。
サルナシも落ちて干からびているのを食べているのだろう。
食肉目の動物たちと言えども、日本では主食は果実だと言える。
彼らは、仕方なく落下し干からびた果実を食べているのだ。
上野にきたパンダも仕方なく竹を主食にするようになったのだろう。
本来なら、テンやタヌキもネズミや鳥たちを食べたいはずだ。
クマは自分では他の野生動物(哺乳類)を捕まえて食べることなどできない。
次第に、雑食へと移行していったのだろう。
日本に生息する他の食肉目の動物たちも果実ばかりでなく、ドングリや根菜も利用しているかもしれない。
疑問に思っていることがあります。
返信削除たとえば初夏にテンが林道で活発に活動しますが、この頃、鳥や小動物が子育てをするし、サクランボや桑の実も熟します。
魚の場合、たとえばマグロがイカを追っているとき、イカ以外で釣ろうとしても見向きもされないということがあります。
トビウオのときはトビウオだけ、という傾向になるのです。
テンはマグロよおり頭がいいはずですが、今日は何を食べると決めて出かけるのでしょうかね?
このあたり、フンから解析できますか?
いやー、take隊員のこのコメントで目の前の闇が少し消えていきました。
返信削除サルを追っていても、マグロがイカを追ったり、トビウオを追うのと同じだと思いましたよ。ヤマグワの新芽食いの時は、もうそれだけしか狙っていない。ニセアカシアの花食いの時も、アケビやサルナシもそうですね。だから、ウンチはアケビの種子だけ、サルナシの種子と果皮だけとなるんですね。
テンやタヌキたちもその傾向がありますね。
クワの実食い、モミジイチゴ、サルナシ、ヤマボウシ、、、、そして冬季のキブシ+乾燥したオオウラジロノキ、サルナシなどと季節による果実食いの傾向は出てきてますね。
朝、出かける時に決めて出かけるわけはないと思うが、その時季にもっとも自分たちが食べたいものに集中するんですね。
サルは早生食いなんです。もっと熟するまで待てばよいと思うのですが、まだ未熟なものをに集中します。
どうも、ぼくらヒトも初鰹に飛びつくように早生食いというか、その時季に常に新しい味の食物を要求していましたね。
お酒でも新酒が、喜ばれる。
しかし、冬季の野生動物たちはサルは冬芽や樹皮食いだし、仕方なく食べられるものを食べているのだと思います。