2011年2月17日木曜日

幼女誘拐からなるマントヒヒの社会

ロンは三時間あまりの内に7、8回もアクビをして犬歯を見せてくれた。
20歳だが、野生のサルたちとは違って犬歯も切歯も磨り減っていない。
これだとあと10年は軽く生きる?
メスはパーコとサチコの2頭だけで、パーコは発情が人為的に抑えられているようだ。

マントヒヒの社会はニホンザルやキンシコウなどの他のアジア・アフリカに生息する狭鼻猿たちとは全く異なる。
ほとんどの狭鼻猿たちは、群れはメスたちの血縁集団が基本であり、オスは生まれた群れから分散していく。
だから、群れにいるオスは他所からやってきた個体だ。
が、このマントヒヒの群れは、複数のバンドからなっており、バンドは複数のクランからなっており、さらにクランは複数のハーレムからなっている。
このハーレムが基本的社会集団であり、オスが一頭と複数のメスからなっている。
このハーレムのメスたちは、オスが若い時に他のハーレムのチビメスを誘拐してきた個体なのだ。

マントヒヒのオスとヒトのオスだけがチビメスを含むワカモノメスに性的興味をもつサルだ!

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