2009年9月28日月曜日

貧富の差

中国では海岸部と内陸部、都市部と農村部、漢族と他の民族、一部の金持ちと大多数の肉体労働者との間の貧困格差が拡大しているようだ。
それは、ぼくが2000年2月に西安に行った頃から見られていた。
下は、キンシコウの調査で基地にした百皇廟村の風景、西安の方を眺める。

耳に入ったところによると、この村の多くの人たちは西安の街へ家族もろとも出ていったようだ。
中国は共産党の一党独裁国家である。
富を分配し、平等を目指すのが共産党であった筈だ。
それが、幹部の汚職・腐敗がひどい状態まで進んでいるという。

最初に兵馬俑に行った時のことを思い出した。受付嬢がお客である僕が目の前で切符を差し出しているのに、編み物をする手を休めようとしなかった。
あるいは、キンシコウの保護区に入るのに、僕らにとっては不思議なお金を払わなければいけなかった。払うと幹部たちとその土地のレストランで宴会である。
そうそう、こんなことがあった。屋台で一個のキュウーイフルーツを買おうとしたら、保護区の役人が屋台の女性に何か一言二言云うと、女性は仕方なさそうにぼくに一袋あまりのキューイフルーツを手渡してくれた。お金を払おうとしたら、役人が手を振って遮った。すごく後ろめたい気持ちでその場を後にした。

富める国は貧しい国の安い労働力の上に成り立っている。富める人は貧しい人たちの上になりたっている。派遣会社は、以前の手配師たちと同じではないか!手配師(派遣会社)を必要とするような会社をなくしていかなくては、、。少なくても貧富の格差の拡大は人々が荒ぶ。
誰もが富める社会を望むよりも、誰もが貧しい社会を望みたい。

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