地下都市を歩く。
ブドウを潰してワインを造る場所、ワインを貯蔵しておく所、台所、寝室、礼拝堂、会議室など数多くの部屋が迷路の中に散在している。まるでモグラかアナグマにでもなったようだ。
ベトナム戦争時に作られたクチンの地下街は一時的なものであるが、この縦横に張り巡らされたトンネルは、腰を曲げて歩かなくてもよく幅も拾い。
外敵が侵入してきたなら、この重い石の扉で閉めるようだ。
外敵に対しても何ヶ月も篭城できるような設備にゾットするほどだ。
冷戦時代は核攻撃から身を守るためにの地下のシェルターが話題になったことがあったが、動物であるヒトが地下の狭いところで暮らすには、空調や食料や水の確保もさることながら、排泄物の処理をどのようにするかかだ。
動物たちは、自分の排泄物をいかに自分の周りから遠ざけるかに悩み、考え抜いて進化してきたともいえる。自らの汚物は病気を広めることになる。
篭城した場合は、食事を制限し、排泄回数や量を少なくし、汚物を器に入れて尖塔の外に通じる穴から捨てたようだ。
外は、眩しすぎるほどの強い日差し、カボチャ畑があった。
前日に見上げたウチヒサルの頂上に登り、下を見渡す。
地下街は涼しく、ワインの醸造にも適しているようだが、やはり地上は気持ちが良い。
核弾頭やミサイル攻撃に備えた地下シェルターの暮らしはゴメンだ!
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