2009年3月3日火曜日

アカンボウも大人も大孔の大きさは同じ

写真は、房総の可哀想なサルたちである。
左下の一頭だけが山中で死骸を見つけて晒骨したものだが、他は有害鳥獣駆除の下に射殺され埋められていた個体である。
年齢も性別もバラバラである。
ニホンザルの年齢は歯の萌出によって推定できる。
大孔(首がつくところ)は、生後1年未満のアカンボウでも10歳以上のオスであろうとも最長前後径15.5ミリ、最長左右径15.2ミリ前後である。
アカンボウが小さいかと思ったら、そうではなかった。
見てのとおり、頭の大きさは年齢に比例するように歳をとるほど骨が分厚くなり、全体のサイズも大きくなる。
恐らくヒトの大孔もそうだろう。
基本的構造はアカンボウの時から同じで、個体差も少ないようだ。
大孔は脳の指令を各所に流すための最初の出口だ。
情報は、目、耳、鼻、舌の頭部にある器官から得られ脳に貯えられる。
首の下から得られる情報はわずかだが、そうでもないことが伺える。
大孔の大きさが一生変わらず、個体差が少ないということをどう考えたらよいのだろう?
この可哀想なサルたちの頭骨から教えてもらいたい。

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