2009年3月2日月曜日

スナメリの餌の咀嚼は?

愛知県の杦本さんから送られてきたスナメリの頭骨を裏側からみたもの。
シロ抜きの〇の部分から側頭突起がでて、残っていた頬骨突起と結びついて頬骨弓が形成される。
この殆んど無用とも思われるほど細い頬骨弓は、下顎を押し上げて、食物を咀嚼する力の咬筋の支えとはならないだろう。
しかし、白い×部分の側頭窩が広くしっかりしていて、頭頂骨に貼りつく側頭筋が分厚く付着していることがうかがえる。
歯はひどい物だが無いよりもマシなのだろう。
捕獲した獲物は咀嚼することなく丸呑みであることが分かる。

1 件のコメント:

  1. 頬骨弓、なぜこんなに細いのですかね。
    なにかにぶつかれば、すぐ骨折しそうです。
    分厚い筋肉に逆に守られてそう。

    それに、スナメリの歯、体の大きさの割に貧弱ですね。
    魚は一般的にエサを食べるときは大きくエラをに広げで水よ一緒に吸引力で吸い込みます。

    でもイルカなどの海獣は直接くわえにいきます。

    浅い海の生活に特化したのがこれとすれば、臼歯が小さいのもちょっと不思議な気もします。
    浅い海だから貝を食べないなんてことはないと思うけど、この歯で大丈夫?

    マコガレイがアサリを食べるぐらいだから、胃が丈夫?

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