2009年2月20日金曜日

組み立てたアナグマの頭骨

60個あまりのパーツに壊れた、轢死のアナグマの頭骨を組み立てた。
が、元通りにしてやることはできなかった。
いくつかのパーツを消失していた。
鼻腔に納まるべく鼻甲介(びこうかい)のスポンジ状の骨を水洗で流したようだ。

この巨大なアナグマの眼窩下孔には、眼窩下神経と血管が入るのは間違いないが、神経や血管なら錐を通すような穴で十分だ。
筋肉が通るとしたら、どんな筋肉だ。

ネズミの仲間なら、内側咬筋が通って口吻の側面にへばりつくのが、アナグマの下顎は左右にはスライドするが、ネズミのように前後には動かせない。

となると、何故でかい眼窩下孔なんだ。

咬筋だとしたら、下顎をどのように動かす筋肉だ??
やはり、死体が新鮮なら一つ一つ確かめるような解剖をしていかなければ解からないのか?

きっと、欧州では、とっくの昔に調べられているだろう。

アナグマMeles melesのinfraorbital foramenでネットで調べるとたくさんひっかかる。

日本のアナグマはアジア・ヨーロッパに分布しているものと同種である。

2 件のコメント:

  1. アマグマは犬歯が短いのですね。

    ということはより雑食性が強く、小動物を襲って食べることが少ないのかも。

    視力が弱く、鼻で獲物を見付けるこからもそれが裏付けられそうです。

    うーん、キツネやテンとはだいぶ違う。エサの住み分けがあるんだ。

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  2. take隊員へ
     アナグマの犬歯は、キツネやタヌキに比べたらはるかに短いですが、この個体の写真でも判るように、犬歯の歯根が納まる部分が膨らんでますね。
     アナグマは短いが太い犬歯をしてます。
     
     この個体はまだ1歳未満のようで、犬歯はまだ無根状態でした。押し込んでボンドで止めたので、さらに短くなってしまいました。

     しかし、take隊員の考えたように、短いが頑丈な犬歯なので、キツネやテンとは違って死体を専門に食べることになるのでしょう。

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