2009年1月28日水曜日

丹沢:円山木の頭まで

7時14分:塩水橋付近で車を駐車して、矢部さんと出発
厳冬期用の毛糸の手袋を持ってきたが、軍手で大丈夫そうだ。
丹沢山までの最短距離である、塩水林道を登る。
堂平までは九十九折りの道。
いつも一人で登る時はショートカットするカーブのところにくる。
ぼくが林道を歩くので、矢部さんに「この尾根を登ってくれ!」と頼む。
林道を歩くより、どのくらい早いのか知りたいのだ。
矢部さん、「カモシカ!」と声を出す。
なんと、尾根の登り口にカモシカの死体。 右わき腹から内臓が食べられている。昨夜死んだものと思われる。
死因を考えたが、事故か病気か撃たれたかちょっとわからない。
解剖すると判断がつくのだが、、、、。
まだ、新鮮だ。
これが、アフリカや中国ではフトモモなどを切り取って持ち帰るのだが、、、、、。
蹄の底は柔らかく、このように第三指と四指が広がる。シカの蹄ではありえない。
急峻な岩場を駆けまれる筈だ。
円山木の頭(1360m)で、お湯を沸かしてモチと生卵を居れたインスタントラーメンをつくる。
無風状態だが、寒い! 樹氷の世界だ!
早々に引き上げることにする。 登りは道を辿り易いが、下りは非常に難しい。目印としてつけた赤布やすでについてある黄色のテープを目当てに下る。右膝は登る前より重苦しく痛いが、それ以上に靴擦れが酷く、休んでテープを巻く。雪山用に普段履かない登山靴を履いたからだ。
カモシカの死体をのぞく。少し、チェンジしている。テン糞まである。きっと、テンを含む動物たちが臭いにひき付けられてやってきたようだ。新たにひっぱたり、齧ったりした痕があり、新しい血が散らばっている。
顔の筋肉の付き方が知りたいがナイフを持ってきてないので、持ち帰れず。
フィールドワーカーとしての基本的装備に欠ける。
右膝が快復した後では、顔も齧られるどころか、運び去られるだろう。
テントを張って、夜通し、この気の毒なカモシカに集まる動物たちを見てみたいものだ。

2 件のコメント:

  1. 新しいカモシカの死骸、写真からもよく分かります。

    エサの少ないこの時期、動物達の貴重な食料ですね。テンなど当分の間エサに困らないかも。

    しかし、前回のシカと同じで丹沢はカモシカも増えているのでしょうね。
    同じ天然記念物のイヌワシは絶滅しそうなのに、人里に下り始めたその他多くの野生動物は逆にどんどん増えてきている。

    でも、それらの生態を本気で調べている人の話、あまり聞かないですね。

    山頂付近(?)雪景色の写真、ほんとに寒そうですね。
    こんなところにテント張って動物観察するぐらいの若い人、出てきてほしい。

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  2. このカモシカ。
    テンやアナグマ、キツネ、タヌキは大喜びでしょう。
    今日は、もうかなり食べられたかな?

    ぼくが学生の頃は丹沢ではカモシカは見たことがありませんでした。しかし、今は昨年5月17日に引き続き2度目の死体発見です。
    シカは警戒音を出してくれるから、すぐ目にするが、印象としてはカモシカもかなりいる。

    カモシカはカモのように美味しいシカということのようだが、食べて見たい。中国のカモシカは食べたが旨いとは思わなかった。もっともイツ死んだかわからないものだった。

    雪山で動物観察するような若者は、今は無理かな?でも、厳しさに向っていく人が若者だから出てくる。

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