2008年6月12日木曜日

梅の実の季節

3、4年前、学生たちが実習で採ったサルナシの実を焼酎ではなくウィスキーに浸けたら、抜群の旨さの果実酒ができた。卒業した学生が訪ねてきた時に味わうように少しづつ呑んでもらった。だれもが、その風味というか香りというか素晴らしいおいしさに感動した。

庭の梅の葉が茂り、狭い庭が鬱陶しいので、伸びた枝を切り落とし始めたら実がいくつかなっている。採集したら、18個だった。ぼくの背丈くらいの梅の木だ。
スーパーで梅を買ってきて、梅酒をつくることにした。
もちろん、浸け込む酒は焼酎ではなく、ウィスキーだ。酒屋に行くと、安い2.7リットルのビンのウィスキーとともにブランデーもあった。ちょっと迷ったが、今回はやはりウィスキーにした。

焼酎より、ウィスキーの方が数段アルコール度数が高い。このアルコール度数の高さが、果実のエキスを引っ張り出すのだろうと、勝手に思っている。

子供の頃、親父が山葡萄を一升瓶に詰め込んで葡萄酒を造っていた。毎年晩秋になると、調理台の下には3、4本の一升瓶が新聞紙の帽子を被されてあった。発酵してくると薄桃色に濁った泡が浮かんでいた。子供の頃にお猪口に注いでもらって飲んだことがあるが、色は汚れたような赤みがかった桃色で甘くなく、気味悪いものであった。それでも親父は旨そうに飲んでいた。当時、ワインと言えば赤玉ポートワインというのがあった。それは甘かった。

0 件のコメント:

コメントを投稿