2025年1月31日金曜日

ハヌマンラングールの眼窩を構成する7つの骨              The seven bones that compose with the orbit of hanuman langur

ちょっと待って!じゃー、直鼻亜目のサルたちの壷状の眼窩を形作っている骨は、先ず、①涙骨や②頬骨、③前頭骨、④上顎骨は判る。しかし、他は不明なので、森他著「解剖学1」金原出版株を見た。

ヒトの壷状の眼窩を形成する骨は、①前頭骨②頬骨③上顎骨④涙骨⑤篩骨⑥蝶形骨⑦口蓋骨の7つのようだ。それで、ハヌマンラングールとニホンザルの眼窩を午前中見続けた。ラングールとニホンザルでは僅かな形状の違いがあり、ヒトとも違いが見られたが大差がない。

⑤篩骨と⑥蝶形骨はすぐ判った。が、⑦口蓋骨が奥のどの骨か判断できなかったので、孔から荷札針金を通して確かめた。

図1.ハヌマンラングールの頭骨正面右斜め上下
図1’. ハヌマンラングールの眼窩内の骨の縫合
f:前頭骨 j:頬骨 m:上顎骨 l:涙骨 e:篩骨 pf:蝶形骨 p:口蓋骨
図1’のハヌマンラングールの眼窩内の骨の縫合全体にピンを合わせるのが難しかった。ニホンザルを含めて真猿亜目のサルの頭骨を30個くらい持っているが友人TAから貰ったこのハヌマンの頭骨が一番良く眼窩内の骨の縫合が見易かった。
前頭骨fと蝶形骨pfの縫合線やpfと頬骨jとの縫合線も良く見える。上顎骨mと頬骨jや篩骨eと縫合線も目を凝らすと見えてくる。そんな事を1日中していたので、寝ている時にこの眼窩が何度も出てきた。それは、中高時代に数学の問題が寝ている時に出てきたのに似ている。

今日は11時にヤエチカのライオンで高校同期のTGと会食だ。昨年の10月の御徒町以来だ。

2025年1月30日木曜日

マングースの眼窩も!                   The mangoose orbit is also!

カモシカの眼窩の底は涙骨と頬骨が張り出していた。カモシカと同じように眼窩輪を形成するマングースの眼窩はどうかな?
図1.マングースの頭骨左斜め前上方からの眼窩
図1’. マングースの眼窩の骨
j:頬骨 l:涙骨 m:上顎骨 p:前頭骨頬骨突起 s:側頭骨頬骨突起
但し、i:涙骨と他の骨との接合部分が不明確
カモシカの眼窩の前底部の骨は涙骨と頬骨であった。マングースでは涙骨と上顎骨となるのだ。

年中咲いているボケ                     Flowering quince that bloom through the year

庭のボケの花が咲いている。このボケここの建て売りを買った時から庭の隅に出ていた。すぐ側の小田急線路沿いにも出ているから、もともとこの地にあったものなのだ。30年以上草丈はせいぜい10センチ内外だった。6,7年前から1メートルにも木が伸びている。それで伸びた幹を剪定するようになった。クサボケがこんなにも伸びるものなのかな?
それにしてもコヤツは凄く目立つ紅赤色である。
途絶えなく咲いているボケの花
 話題になっているDeepSeekを使ってみた。ウマの眼窩輪が後眼窩突起と側頭骨と癒合し、他の動物の眼窩輪は頬骨前頭突起と癒合するのでその違いを訊いてみた。すぐにすらすらと答えが出てきた。それで、また質問をしたところ。次のように出た 服务器繁忙,请稍后再试。

利用者が殺到しているようだ。その為、返事も中国語だ。

2025年1月29日水曜日

カモシカの眼窩の底には骨                          There are bones in the bottom of the serrow's orbit

ロリスなどの曲鼻亜目のサルでは眼窩と側頭窩を隔てる骨の壁が無くマングースやシカ、カモシカと同じだとアップした。しかし、カモシカの眼窩下部は涙骨と頬骨が出ていて(図1&1’)、眼窩と側頭窩は一部で分けられていることになる。が、やはり眼窩と側頭窩を遮る骨が無いと云える。

図1.カモシカの頭骨前方斜め上からの左側面
眼窩の底に骨がある
図1’. カモシカの眼窩
la:涙骨 ju:頬骨
しかし、シカの眼窩になると涙骨や頬骨が張り出して下をおおわない(図2)。
図2.シカの頭骨前方斜め上からの左側面
眼窩の底には骨が無い
図2’. 眼窩の底には涙骨や頬骨が張り出さず

このようにシカとカモシカの眼窩を比べると、カモシカの方がシカより目が大事にされ、さらにシカよりも視覚が良いのではないかと思ってしまう。カモシカの眼窩がサルのように壷状の骨に進化することはあるのだろうか?
でも不思議だ、カモシカに出遭うとじっとこちらを見続ける。しかし、シカはそんな事は無い。カモシカをこちらを見続けるのは視覚が良くないために見ているヒトを確かめるための行動だと思っていたが、どういう事だ!

2025年1月28日火曜日

紅梅が満開だ!                 The pink plum blossoms are in full bloom!

近くの円行公園の紅梅を見にいった。先日通った時にかなり咲いていたので、もう満開かなっと思ったのだ。紅梅の木が10数本あるのに、満開は2本だけだ。しかも互いに20メートルは離れている。植物のこのような開花時期はちょっと予測できない。気温と日照時間がウメの開花を促しているのだろうと思う。が、満開になっているのは離れている木だ。
図1.円行公園の満開の紅梅

図1’. 満開の紅梅
我が家の白梅はまだチラホラ咲き出したばかりだ。

霊長目の頬骨                    Zygomatic bone of Primates

 サルは眼窩が正面を向いているので、側面ばかりでなく斜め前方からの頬骨も撮った。曲鼻亜目ではロリス科のスローロリスとキツネザル科のワオキツネザル、直鼻亜目ではメガネザル型下目のフィリピンメガネザル、真猿型下目広鼻小目のオマキザル科のリスザル、狭鼻小目のオナガザル科のニホンザル、ヒト科のヒガシゴリラの頬骨を青く塗ってアップする。但しフィリピンメガネザルAnimalDiversityWebでは頬骨と他の骨の縫合部分が不明なのでそのままアップする。

曲鼻亜目: ロリス科とキツネザル科のサルたち

図1.左側面からのスローロリスNycticebus concangの頭骨
図1'. 斜め左前方からのスローロリスの頬骨
図2.左側面からのワオキツネザルLemur cattaの頬骨

以下が直鼻亜目: メガネザル下目と真猿下目のサルたち
図3.斜め上前部のフィリピンメガネザルCarlito syrichataの頭骨
           AnimalDiversityWebから 
頬骨の縫合部分が不明確なので頬骨を青く塗れない。しかし、眼窩の奥の裂け目から下の大半は頬骨であろう。
図3.左側面からのリスザルSaimiri sciureusの頭骨
図3’.斜め左前方からのリスザルの頬骨

図4.斜め上正面からのニホンザルMacaca fuscataの頬骨
図5.斜め上正面からのヒガシゴリラGorilla beringeiの頬骨

霊長目の頬骨は全て頬骨前頭突起が伸びて後眼窩突起(前頭骨頬骨突起)としっかり癒合し、曲鼻亜目を除く真猿型下目では全て眼底骨が形成される。即ち曲鼻亜目は眼窩と側頭窩を遮る骨はなく、シカやカモシカ、マングースと同じだ。

2025年1月25日土曜日

ウマの眼窩輪は後眼窩突起と側頭骨頬骨突起が結び付く Orbital ring of horse fuse with post orbital process and zygomatic process of temporal bone

 獣医学を学んでいる者やウマに詳しい者は既に自明の事で驚く事では無いかも知れない。が、ぼくにとっては大発見だ。自分の新知見を得ることが出来た。

それは、サルやシカ、カモシカ、あるいはマングースなどで形成される眼窩輪は頬骨前頭突起jと前頭骨頬骨突起(後眼窩突起)pが癒合して形成される(図1、1’&2)。

図1.ニホンザルMacaca fuscata頭骨正面からの眼窩○と眼窩輪
眼窩輪は前頭骨f、前頭骨頬骨突起p、頬骨jと上顎骨m、涙骨lの骨で形成される
図1’.ニホンザル頭骨左側面からの頬骨(青色)
j:頬骨 p:前頭骨頬骨突起 s:側頭骨頬骨突起
図2.上:マングースHerpestes javanicus 中:シカCervus nippon 下:カモシカCapricornis crispusの眼窩輪
 頬骨jと前頭骨頬骨突起(後眼窩突起)pが癒合して形成される

蹄を持っている動物のウマも眼窩輪が形成されるのは、骨の写真を見て知っていた。で、ウマの頭骨を見た。
ウマの仲間のロバを哺乳類頭蓋の画像データベースで見て、何度も見直した。さらに、ロバばかりでなく、ウマ、サバンナシマウマ、グレビーシマウマの画像を拡大したりして見た。不思議だ!後眼窩突起pが側頭骨頬骨突起sと接して癒合している(図3)。頬骨側頭突起と側頭骨頬骨突起が接したところで頬骨は前頭突起が出るのだが、それが無いのだ(図3)。
図3.ロバEquus asinusの頭骨左側面からの頬骨弓(青色)

このウマ科の図3を見ると、後眼窩突起が伸びて側頭骨に達しており、側頭骨が伸びている訳では無い。さらに眼窩はウマ科の鼻骨が長いせいかサルやマングース、シカ、カモシカに比べて後半部にある。
尚、奇蹄目ではウマ科Equidaeだけそうであった、バク科Tapiridaeでは頬骨前頭突起が見られる。

ミノムシの移動方法は?                       How does the bagworm move?

机の上の鉢にミノムシが着いているのをアップした。が、2日前からそのミノムシが何処かへ消え失せてしまった。もちろん鉢の中にはいない。どこを探して良いかわからず、途方に暮れていた。
今朝、部屋の窓辺に吊るしているラン鉢に霧吹きをかけていたら、デンドロにあのミノムシがいる。エ?信じられない。前にいた場所から2メートルは離れており、飛んで行ける訳ではないし、這っていくとしたらどうやって行ったのか?
クモのように糸を出してそれを飛ばして、伝って行ったのだろうか?どうしてそう考えるのかと云うと、このミノムシがいた鉢のマランタの葉と15センチくらい離れた場所にある蛍光灯の傘とクモの糸のようなようなもので繋がっており、ぼくが鉢を動かすとマランタの葉が動くのだ。
ミノムシの移動方法を知りたいものだ。
図1.デンドロビウムにいたミノムシ
幸いまだ蕾は食べられていなかった!

2025年1月24日金曜日

偶蹄類の頬骨 Jugal of Artiodactyl

偶蹄類の頬骨をアップする。偶蹄類は猪豚亜目、反芻亜目、ラクダの仲間の核脚亜目に分けられる。が、ここでは手持ちのイノシシやシカの仲間をアップする。

猪豚亜目のイノシシの頬骨を見よう(図1)。頬骨は前頭骨突起が眼窩後縁に少し伸び、側頭突起は側頭骨頬骨突起の下に滑り込む。反芻亜目のカモシカとシカでは眼窩輪が形成され、側頭突起はイノシシのように部厚無く、細い突起である(図2&3)。

図1.イノシシSus scrofaの頭骨右側面からの頬骨(青色)
図2.カモシカCapricornis crispusの頭骨左側面からの頬骨(青色)
図3.シカCervus nipponの頭骨左側面からの頬骨(青色)
図4.キョンMuntiacus reevesiの頭骨左側面からの頬骨(青色)
どうしても気になるのはラクダの仲間である。ラクダは反芻するのに反芻亜目には属さない。
図5.ラクダCamerus sp.哺乳類頭蓋の画像データベースから

イノシシは口吻が長く、食物を探すのにも地面に鼻を着けるようにして腐葉層を掻き分け、嗅覚が視覚よりも重要であると思われる。しかし、イノシシの後眼窩突起が図1のように伸び、さらに頬骨前頭突起も少し伸びているのは、視覚も重要である事が判る。この視覚は食物を得るためではなく外敵を発見するためのものであろう。その外敵発見のために眼窩輪が発達したのがカモシカやシカ、ラクダであろう。ラクダの仲間の頬骨前頭骨突起は幅広く頑丈だ。

2025年1月23日木曜日

食肉目ネコ型亜目の頬骨                  Jugal of Feliformia Carnivora

 イヌ型亜目の頬骨は側面から見ると海鳥が翼を広げて飛んでいるような形だった。では、ネコ型亜目ではどうなのだろう。

ネコ型亜目ではネコ科、ジャコウネコ科、マングース科の頭骨を持っているので、それらを先ずアップしたい。ジャコウネコ科のハクビシンを除いて眼窩輪が形成されそうで、マングースでは形成されている。頬骨はイヌ亜目では海鳥が飛んでいるような形状だったが、ネコ亜目では海鳥が海面に向かっているように見える。

図1.イエネコの頭骨左側面からの頬骨(青色)
図2.ハクビシンの頭骨左側面からの頬骨(青色)
図3.マングースの頭骨左側面からの頬骨(青色)

イヌ亜目の動物たちよりネコ亜目の動物の方がより視覚に頼って食物を得ていることが判る。しかし、ハクビシンは眼窩から判断するとイヌ亜目のイヌ科と同じ位の視覚のようだが、、。実際はどうなのだろうか?

白梅が一輪咲く                  One flower of white plum opens

三日前から庭の白梅が一輪だけ咲いている。他の蕾も膨らんで白い顔を覗かせてはいるが、蕾のままだ。今日は3月の温かさになると云うが、外は冷たい。しかし、スイレン鉢の水は凍りそうもない。
今日は、午後から散歩に出ようかな?
図1.一輪だけ開いたウメの花
図2.白くなってきているウメの蕾

2025年1月22日水曜日

食肉目イヌ型亜目の頬骨                     Jugal of Caniformia, Carnivora                  

 前回齧歯目の頬骨をアップした。ヌートリアを除いてどの種の頬骨も眼窩の前縁には達していなかった。今回は食肉目イヌ型亜目Caniformiaのイヌ科のキツネ、アライグマ科のアライグマ、イタチ科のアナグマ、クマ科のツキノワグマの頬骨を見てもらう。どれも海鳥が羽根を広げて舞っているよう形をしており、羽根の一部が眼窩の前縁に当たり、もう一方の羽根が側頭突起になって側頭骨頬骨突起の下に滑り込んでいる。さらに前頭突起が頭部になっている(図1~4)。

図1.キツネVulpes vulpesの頭骨左側面からの頬骨(青色)
図2.アライグマProcyon lotorの頭骨左側面からの頬骨(青色)
図3.アナグマMeles melesの頭骨左側面からの頬骨(青色)
図4.ツキノワグマUrsus thibetanusの頭骨左側面からの頬骨(青色)
齧歯目の頬骨弓と大きく異なるのは、このイヌ型亜目の動物たちの頬骨は眼窩前縁から低縁と前頭突起が伸びていることだ。
イヌ型亜目の鰭脚類の頬骨はどうなっているのか?哺乳類頭蓋の画像データベースをみた(図5)。形は陸上性のイヌ型亜目の動物たちと似ている。片方の羽根と頭部で眼窩前縁から低縁を形成し、もう片方の羽根は側頭骨頬骨突起の下の潜っている。
図5.ゼニガタアザラシPhoca vitulinaの頭骨左側面からの頬骨(青色)

2025年1月21日火曜日

横浜市の「くわくわ森」へ                 To the Kuwa kuwa forest in Yokohama city

昨日は温かくなると云うので昼前から午後からは久しぶりに「くわくわ森」に行こうと決めていた。薄手のセーターに着替え、コートを羽織りザックにカメラとペットボトルのお茶を持って出かけた。
図1.手前の広場は境川遊水地公園の野球場
奥の林が「くわくわ森」

遊水地のビオトープのスゲの中に小鳥がいたのでカメラで狙う。エ?驚いた。こんな水場にシジュウカラだ!いつも我が家の庭で見るのと違い、こちらの方が良い。

図2.シジュウカラだった。

くわくわ森に入り、階段を登る。マンリョウがある(図3)。ナンテンもある(図4)。いかにも里の林の中の植物だ。
図3.マンリョウ
図4.ナンテン
尾根道に出た(図5)ので、右手の方に歩く。すぐ行き止まりになり、道は左に曲がって住宅地前に出る。ちょっと舗装道路を歩いてまた森の中の道に入り、尾根道を進む。休み台があるので座って、携帯でここまでの歩数を見る。4800歩だ。お茶を飲んでいると、何となくほのかな匂いがしてくる。ん?この匂いは?今まで嗅いだことのない匂い、香りが漂ってくる。ロウバイだ(図6)。
図5.枯葉がしっとりと重なった尾根道
図6.ロウバイの植え込み
図6’. ロウバイの黄色い蝋細工のような花
また、住宅地に出て、しばらく歩いてから、左の坂道に入る。ん?オキザリス。黄色の花のオキザリスだ(図7)。ググったらオオキバナカタバミだ。
アセビの蕾が膨らんできている(図8)。坂道の途中でいい香のスイセンが咲いていた(図9)。スイセンの香りは強い。
図7.アセビ
図8.スイセン
坂を下りて道路に出た。太腿の上部が何故か痛い。でも、これは歩き始めからだ。まっすぐ帰ろうか少し散策しながら帰ろうか?少し、迷う。が、太腿が痛いので、吊り橋を渡って遊歩道に出て来た道を戻る。全行程で2時間7分11574歩だった。歩き過ぎだ。