2024年12月4日水曜日

ハイラックスの下顎骨が面白い                  The mandible of hylax is interesting

タンザニアのマハレ山塊国立公園でチンパンジーの人付けを試みていた時にアルーシャ在住のドイツ人の若者のグロスマンが手伝ってくれた。彼からハイラックスの頭骨3個をプレゼントされた。その内の一つがイワハイラックスで下顎骨も備わっていた(図1)。
図1.イワハイラックスの頭骨左側面から
この下顎骨の筋突起aが前にすごく傾いているようだが、歯を水平にすると少し前のめりに傾いている位だ。下顎頭bから下顎角cまでの下顎骨後縁が伸びた事によるだろう。これは上顎の後頭骨頚静脈突起から出る顎二腹筋が付着して、顎を後ろに引き寄せるために下顎骨後縁が発達したのだろう。
図2.イワハイラックスの下顎骨
a:筋突起 b:下顎頭 c:下顎角
尚、ハイラックスの下顎骨はサルやヒトの仲間、ゾウやイノシシ、果実食のコウモリの仲間と同じように左右が生まれながらに合体している(図3)。
図3.左右のイワハイラックスの下顎骨は生まれながらに合体

この頃、朝起きるのが遅くなった。6時だ。5時には目覚めるのだが、ベットの中で少し明るくなるのを待っている。時々我が家に寄る連れ合いの友人が逝っていた事が判った。息子夫婦が彼女の死を見つけたようだ。今年2月頃来た時にはランが好きのようだったので小鉢のカトレアをあげたのだった。屋久島のサル調査の時も連れ合いと来たり、釧路にも遊びに来たのに!69歳は若い!

2024年12月3日火曜日

横からみた下顎骨の違い              The differences of mammals mandibles from laleral view

ここで、日本に生息する陸生動物の
霊長目Primatesニホンザル、
食肉目Carnivoreキツネ、
鯨偶蹄目Cetatiodactylaカモシカ、
兎形目Lagomorphaノウサギ、
齧歯目Rodentiaスミスネズミ、
真無盲腸目Euliptyphlaヒミズ・モグラ、
翼手目Chiropteraユビナガコウモリの7目の下顎骨をアップする。
図1.ニホンザルMacaca fuscataの下顎骨左側面から
a:筋突起 b:下顎頭 c:下顎角
図2.キツネVulpes vulpesの下顎骨左斜め上方から
a:筋突起 b:下顎頭 c':角突起
図3.カモシカCapricornis crispusの下顎骨右側面から
a:筋突起 b:下顎頭 c:下顎角
図4.ノウサギLepus brachyurusの下顎骨左から
a:筋突起 b:下顎頭 c':角突起
図5.スミスネズミEothenomys smithiiの下顎骨左斜め上方から
a:筋突起 b:下顎頭 c':角突起
    図6.ヒミズUrotrichus talpoides(上)とアズマモグラMogera wogura(下)の右下顎骨内側側面から
a:筋突起 b:下顎頭 c':角突起
図7.ユビナガコウモリMiniopterus fuliginosusの右下顎骨内側側面から
a:筋突起 b:下顎頭 c':角突起
日本産哺乳類7目の下顎骨を横から眺めて、どう感じただろうか?知っているけれど、こうやって並べて比較すると随分違うものだ。カモシカとノウサギは植物食なので、似ているかと思うが大きく異なっている。特に筋突起の部分がノウサギでは異常とも思うほどだ。ヒミズやモグラとキツネの筋突起、下顎頭、角突起がこんなに似ているとは思わなかった。サルとユビナガコウモリの筋突起と下顎頭の間の形状がそっくりだ。カモシカやスミスネズミの筋突起と下顎頭の間の深く切れ込んでいる。
いずれにしても、これらは全てそれぞれの動物たちの食物を食べる時の下顎の動かし方の違いを反映しているのだ。

さぁー、散歩4千歩を目差して歩いてこよう。

シーバス・リーガルの味         The taste of Chivas Regal 12Y

昨日は、昼間に横浜でタンザニアで知り合った元青年協力隊員の3人と飲食し、午後5時半からは藤沢で義姉の卒寿祝で飲んだ。何と、半月振りのアルコールであったが、昼間の生ビールも夜のシーバス・リーガルも期待していた旨さはなかった。この2,30年間、殆ど1日も休んだ事なくウィスキーを飲んでいたので、16日振りのシーバス・リーガルのストレートに期待していたのだ。もっと手足の先まで痺れる程の快感が起こると思っていたのだ。昔、タバコを吸っていた時に半年くらい吸わなかった事があった。が、半年振りに吸った時はニコチンが手足の隅々の末端の神経まで伝わるような一瞬の快感を得た事があった。そのような快感がアルコールでも起きると思っていたのだ。
図1.藤沢駅南口前のロータリ
藤沢の目的の店にまで行くには、30分以上も時間があったので、藤沢駅南口前のロータリーの通りをゆっくり一回りし(図1)、それから卒寿祝の店まで下の通りを歩いた。British Pubが通りに面してあるので、立ち止まって見た(図2)。
図2.British Pubがあり、覗いた。
昼間に生ビールを飲んだが、ウィスキーを飲みたいと思ってメニューをみたら、スコッチ以外にバーボンも置いてある。シーバス・リーガルが目にはいった。シングルで700円だ。
図2.British Pubの飲み物のメニュー
っとすぐ目的の店に着いた。まだ15分も早い。がまだ誰もきていない。が、入った。魚料理専門の店で、日本酒が並べていたが、ウィスキーを訊いたら、なんとシーバス・リーガルがあると云うのでストレートを頼み飲んでいたら、連れ合いや義姉たちがやってきた。

2024年12月2日月曜日

タヌキの下顎骨の角突起の形状         The of "Proceus coronoideus" shapes of mandibles in racoon-dogs

産地が明らかな8頭のタヌキの下顎骨を側面から見比べた。
図1.左側面からのキツネの下顎骨
↑:筋突起
a:湯河原白銀林道 b:千葉市緑区 c:丹沢 d:清川村 e:清川村 f:町田市鶴川 g:奥多摩湖畔 h:長野

 どうだろうか?筋突起部分の幅がaとbは狭いが、他は幅広に見えないかな?aとbの幅は9ミリ内だが、他は11ミリを超えるのだ。湯河原aのタヌキと千葉市bのタヌキが同じなんて興味深い。
伊勢沢林道の幼体タヌキの下顎骨の筋突起の形状はc、d、eの丹沢、清川村のタヌキのもの似ている。
図1に並べたa~hのタヌキの側面からみた下顎骨で地域変異が見られる。下顎骨の筋突起は側頭筋などの咀嚼する筋肉が着いているが、それぞれの地域のどのような特性でこのような変異になっているのか全く見当がつかない。

図2.清川村伊勢沢林道の幼体タヌキの下顎骨
サル類、キツネ、タヌキと側面から見た筋突起の形状をアップしてきたが、この形状は哺乳動物の目Oderごとに大きく異なることを次にアップしたい。
さぁー、横浜に行く支度をしよう。

2024年12月1日日曜日

台湾の友人YNからのチョウ               Pretty psyche from friend YN in Taiwan

台東近郊にいる友人のYNから珍しいチョウの写真を送ってきたので、アップする。沖縄以南に生息するクロテンシロチョウと云う可愛いいチョウだ。台所に入ってきたのでスマホで撮ったようだ。
今年の台東はつい先日まで台風が次々にやってくるのでその後始末に大変なようだ。それでも能登の地震&水害に遭った人々よりマシだと云ってる。それでも又か!っとイヤになるようだ。

可愛いクロテンシロチョウLeptosia nina
このクロテンシロチョウはシロチョウ科でモンシロチョウやスジグロチョウ、モンキチョウなんかと親類のようだ。翅を広げたものがネットに載っている。モンシロチョウに似ている。

キツネの下顎骨の角突起の形状              The "Processus coronoideus" shapes of mandibles of foxes

 5個体のニホンザルで下顎骨の角突起の形状が他個体と異なるものがあった。キツネVulpes vulpesの下顎骨をみた(図1)。

図1.キツネの左側面からみた下顎骨の角突起
左から茨城産、山梨産a、山梨産b、丹沢産a、丹沢産b
図1.キツネの右側面から見た下顎骨の角突起
左から丹沢産b、丹沢産a、山梨産b、山梨産a、茨城産

茨城産、山梨産a、丹沢産aの角突起は三角状にやや尖っている。が、山梨産bと丹沢産bは角突起の部分が少し平である。この角突起の形状の違いはどういうことなのだろうか?但し、丹沢産bは親から分散した直後の個体だ。単なる個体差なのかな?
タヌキの頭骨の方が多く持っているし、チビのタヌキの頭骨もあるので見てみよう!